愛すべき3バカがインドで巻き起こす感動映画:「きっと、うまくいく」が好きなら→「ダージリン急行」もオススメ!

“3バカ”や“インド”という単語はどうしてこうも魅力的なのでしょうか。今回は、大学寮の同室3人組のインド映画と、3兄弟がインドを旅するロードムービーの2作品を紹介します。

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きっと、うまくいく

きっと、うまくいく」はラージクマール・ヒラニ監督によるコメディ映画。インドの工科大学の寮で同室となった3人の青春劇であり、コメディであり、教育や自殺への問題提起であり、インドお家芸の歌とダンスもありと、魅力がたっぷり詰まっている。王道中の王道であり、ベタにベタを重ねたストーリーであるが、実に自由で感動的だ。物語は大学を卒業した10年後から始まる。ファランとラージューは同窓生のチャトルから呼び出され、大学卒業と同時に行方をくらませたランチョーを探しに行くことになる。10年前、ランチョーとファランとラージューは寮の同室になった親友同士で、3人でバカ騒ぎをしたり、将来に思い悩んだりしていたのだ。この主人公ランチョー(アーミル・カーン)は、柔軟な発想と行動力を併せ持ち、数々の名言を放つ、魅力あふれる人物として描かれている。このランチョーの言うこと成すことは、やもすれば陳腐であるような事ではあるが、ストーリーの秀逸さをもってして素直に清々しさを感じさせてくれる。なお、邦題の「きっと、うまくいく」は映画中にキーワードとなる英語「all is well」をもじった「Aal Izz Well」から取られている。

ダージリン急行

ダージリン急行」はウェス・アンダーソン監督によるヒューマンドラマ映画。父の死をきっかけに疎遠になっていた3兄弟がインドを走るダージリン急行で旅をし、家族の絆を取り戻していくロードムービー。オーウェン・ウィルソン演じる長男は、事故で九死に一生を得たことから、兄弟の絆を取り戻そうと今回のダージリン急行での旅を企画する。エイドリアン・ブロディ演じる次男は出産直前の妻との離婚を考えており、ジェイソン・シュワルツマン演じる三男は元恋人が忘れられずにいる。それぞれの問題を抱えた3兄弟は、ケンカをしたり、トラブルに巻き込まれたり、とある村で葬式に参列したり、実母に会いにいったりしながら、兄弟の絆を取り戻していく。それを彩るようにウェス・アンダーソン監督の音楽と美術のセンスが光る。そしてクライマックス。ずっと持ってきたルイヴィトンのカバンを捨てながら列車に飛び乗るところに「オー・シャンゼリゼ」が鳴り響くラストは、3兄弟が色々な重荷を捨てて絆を取り戻したことを象徴しており、開放感に満ち溢れ感動的だ。