バランス感覚に優れたデキる仕事人監督:ロバート・ゼメキス【監督別おすすめ映画】

スタンリー・キューブリック、マーティン・スコセッシ、ロバート・アルトマンをはじめとした、監督の強烈な個性により映画が作られた1970年代を経て、1980年代は組織(プロジェクト)により映画が作られました。

その代表格が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズであり、作品名の方が有名と言っても過言ではない本作を監督したのがロバート・ゼメキスです。

2000年まで実写映画で数々の名作を残しながらも、それ以降は、3D/CGアニメーション映画を手がけてきました。2013年に実写映画に復帰し、精力的に映画を作り続けています。

そんなロバート・ゼメキス監督作品のオススメ3作品をご紹介します。

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出世作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズはSF娯楽映画で、シリーズ3作すべてが傑作である稀有な作品である。

主人公を演じるマイケル・J・フォックスとタイムマシン発明者ドクを演じるクリストファー・ロイドの友情、時間的制約によるドキドキ感、主人公の両親に関わる心暖まるエピソード、共通のライバルであるタネン一家を勧善懲悪する爽快感、古き良き時代のアメリカ(ベトナム戦争前の1955年であり、西部劇の1885年)と、無数の小ネタを詰め込みまくった映画となっている。それを大ヒット作に仕上げたバランス感覚がロバート・ゼメキスにはあったというべきだろう。

アカデミー作品賞・監督賞『フォレスト・ガンプ』

フォレスト・ガンプ/一期一会」は、ロバート・ゼメキス監督にアカデミー賞(作品賞・監督賞等)をもたらしたヒューマンドラマ映画である。

トム・ハンクス演じる主人公フォレスト・ガンプの半生を、幼少・学生時代~軍隊時代~卓球選手~エビ漁会社設立~ヒロインとの再会と描き、これまた詰め込みまくった映画にしている。フォレスト・ガンプが純真な心で周囲の人たちをハッピーにしていく様に素直に感動する人がいる反面、斜に構えれば逆にそれが鼻につくご都合主義的だと感じる人も居て、意外に評価が分かれる作品ではないだろうか。ただ、ロバート・ゼメキス監督の功績としては大きな意味を持つ作品である。

隠れた名作『コンタクト』

コンタクト」はSF映画であり、科学と宗教(信念)をテーマとした作品である。

上記2作品に隠れているが、ロバート・ゼメキス監督作としてだけでなく、SF映画ジャンルとしてオススメしたい。地球外生命体からと思われる電波を受信し、その導きによって地球外生命体とのコンタクトを果たすストーリー。地球外生命体の発見に情熱を注ぐ研究者(ジョディ・フォスター)は、コンタクト前では実証主義の立場をとり神を否定するが、コンタクト後では何の実証もない自身の体験を主張することで、科学と宗教(信念)がテーマとして浮き彫りとなる。そしてマシュー・マコノヒー演じる宗教学者は、彼女とは科学と宗教の違いこそあるが、目指すものは同じで、真理の探求であると述べるラストが印象的である。

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