少女が映画の中で輝き、その後に人気女優になっていくきっかけの名作たち。古い順で並べると、少女は、救われ、共闘し、救うという順になるのも面白い。
ジョディ・フォスター(タクシードライバー)
「タクシードライバー」はマーティン・スコセッシ監督によるヒューマンドラマ映画。反体制的な若者を描いたアメリカン・ニューシネマの最後期にして代表的な作品。主人公トラヴィスを演じるロバート・デ・ニーロが救い出す、売春をさせられている少女アイリスを演じるのがジョディ・フォスターである。当時13歳であったジョディ・フォスターが売春少女を演じたことはスキャンダラスであったが、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなど高い評価を得た。歴史に残る名作への出演と、ロバート・デ・ニーロとの共演により、ジョディ・フォスターの人気女優への道がスタートした。
ナタリー・ポートマン(レオン)
「レオン」はリュック・ベッソン監督によるアクション映画。プロの殺し屋レオンをジャン・レノが演じ、アパートの隣人少女マチルダをナタリー・ポートマンが演じる。マチルダの家族が殺されたことからレオンとマチルダの奇妙な二人暮らしが始まり、復讐に燃えるマチルダを置き去りして、レオンはただ1人で復讐を肩代わりする。ナタリー・ポートマンの鮮烈な映画デビュー作。
クロエ・モレッツ(キック・アス)
「キック・アス」はマシュー・ヴォーン監督によるバイオレンスアクション映画。アメリカンコミックのヒーローに憧れる主人公デイヴ・リゼウスキをアーロン・ジョンソンが演じる。主人公は何の能力も無いが、ヒーローごっこが高じてキック・アスとしてネット(YouTube)で有名になる。そして本格的にヤバイ案件に足を突っ込んでピンチに陥ったときに、ヒット・ガールを名乗る少女に助けられる。ヒット・ガールがバッサバッサと麻薬売人を殺していく様は爽快だ。このヒット・ガールを演じ、一躍ブレイクしたのがクロエ・グレース・モレッツだ。
[キック・アスなら、こちらもオススメ]